ここでは、非接触型ICカードと接触型ICカードの違いについて解説しています。非接触型ICカードの選び方もチェックできるのでぜひ参考にしてください。
非接触型ICカードとは、名前のとおり接触せずとも無線で通信ができるICカードです。カードの内部にアンテナの働きをするコイルが搭載されていて、端末のリーダ/ライタから出ている磁界にカードをかざすことで通信が可能です。
「Suica」「ICOCA」「PASMO」といった交通系ICカードで利用されているほか、「PiTaPa」「楽天Edy」「nanaco」なども非接触型ICカードです。
ユーザーから見て使い勝手が良く便利なうえ、接触型ICカードと違ってリーダとの接点が必要ない分壊れにくいという特徴も持っています。
接触型ICカードとは、カード端末機のリーダ/ライタ端子と接触するモジュール端子を持ったICカードです。カードと端子が直接接触することで、通信を行います。確実な通信を実行できるため、より強固なセキュリティが求められる認証や決済などの分野で使用されることが多いです。
非接触ICカードにもさまざまな規格がありますが、国内では「FeliCa(フェリカ)」が非常に有名です。処理速度の速さが特徴で、交通系ICカードもこの規格を採用しています。
このFeliCaカードと互換性のある通信プロトコルとIDmを持ち、そのうえでFeliCaカードより価格が安く使い勝手も良い「FeliCa Lite-sカード」も高い需要があります。
世界的に見て広く使われているのは「Mifare」カードで、「FeliCa」カードより廉価なのが特徴です。
「Mifare Classic(Standard)」は、Mifareブランドの非接触ICカードのなかでも最初のモデル。1Kタイプは、総メモリー空間1024バイト、実メモリー768バイトのメモリーを搭載しています。
ここまで見てきたように、ひとくちにICカードといっても接触型と非接触型があり、それぞれに特徴があります。そして、交通系ICカードなど広く利用されている非接触型ICカードのなかにもさらに色々な種類に分かれています。
そのため、より自社のニーズに合ったICカードを作るには、幅広い取り扱いのある会社を選ぶことが大切。当サイトでは、対応規格の幅広さなどに着目して選んだおすすめのICカード制作会社を紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてください。
二大規格のFeliCaとMifareに対応し、豊富な印刷方法を持っている会社のうち、実績を明記しているのが3社。それぞれ特長を持った日本カード印刷、トッパン・フォームズ、日本貿易印刷を紹介します。
ICカード制作会社のGoogle検索100位までにヒットした会社、企業データベース「Baseconnect」に掲載されている制作会社から、「ICカード」に対応している会社は全40社でした。そのうちFeliCa&Mifare対応、印刷方式を明記している会社で公式HPに実績を掲載しているなかからそれぞれ特長・強みを持つ3社を厳選しています(2022年7月時点)。日本カード印刷は唯一の国産のICカード制作会社、トッパン・フォームズは唯一の関連システムもワンストップで対応する会社、日本貿易印刷は唯一の10万枚の大量生産が可能な会社です。